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商品先物取引におけるサヤ取りについて

サヤ取りとは・・・

限月間、市場間、現物と先物、相関関係のある商品間などで生じる価格差(サヤ)の拡大や縮小などを狙って買いと売りを同時に行なうことで利益を得る取引手法のことを言います。(先物取引専門ドットコム用語集より)

商品Aを買い(または売り)で相場に参加したとき、大きな価格変動により多大なリターンを得る可能性と同時に多大な損失を被る可能性もあります。そのリスクを減らす方法として、サヤ取りという手法をご紹介いたします。

"サヤ"とは・・・ガソリン⇔灯油などの異なる商品や、異なる限月の同一商品間で生じる価格差のことを言います。

サヤ取りとは、相関関係(値動きが連動しているといえる)にある"商品A"と"商品B"に対し、一方に売り注文、もう一方に買い注文、売り買い両方の注文を同時に出し、決済も同時に行います。 "商品A(またはB)"での損失を"商品B(またはA)"の利益でカバーすることで予想に反する値動きによる損失が発生した場合のリスクを軽減すると共に、その差額がプラスになるよう取引し、利益を得ることを目的とした手法です。

では、具体的な例でご説明いたします。

サヤ取りの具体例<灯油とガソリン>

同じ原油を原料とする灯油とガソリンは、季節需要などがありつつも原料価格によって 似たような価格変動をする、典型的なサヤ取り対象です。

相場の王道は、1つの商品に対し値が安い時に買って値が上がったら売るというものです。 また、先に売る事のできる商品先物取引では、値が高い時に売っておいて安くなったら買い戻す事でもその差額を利益として得ることができます。

ここで、「そろそろ原油価格も下がるだろう」という予測のもと、灯油もガソリンも売りで建てたとします。
下図のように、東京灯油63,000円、東京ガソリン64,000円の状況から、どちらも値が下がるだろうと予測したわけです。

商品名 建玉価格
東京灯油
63,000円
東京ガソリン
64,000円

ところが、ここで思いも寄らない事態により原油価格が高騰したらどうなるでしょうか?

商品名 建玉価格 ポジション 手仕舞い価格
東京灯油
63,000円
65,000円
東京ガソリン
64,000円
65,000円

このような値動きが発生した場合、灯油、ガソリン共に損失が発生します。
東京灯油は-2,000、東京ガソリンは-1,000円となるわけですから、合計-3,000円となります。
東京灯油・東京ガソリンは倍率が50倍ですので、収益は-3,000円×50倍=-150,000円となります。

では、価格が下がる予測でも、価格が高い東京ガソリンの方が東京灯油よりも値下がりが大きいと考え、
東京灯油を買いで、東京ガソリンを売りで建てていたらどうだったでしょう?

商品名 建玉価格 ポジション 手仕舞い価格
東京灯油
63,000円
65,000円
東京ガソリン
64,000円
65,000円

東京灯油は+2,000円、東京ガソリンは-1,000円となります。建てた当時の価格差は1,000円でしたがこの差がなくなり、結果的には利益が1,000円分出ました。

予想通りに価格が下落したらどうでしょう。東京灯油・東京ガソリンいずれも62,000円で決済した場合、東京灯油は-1,000円、東京ガソリンは+2,000円、やはり価格差1,000円分の利益となります。
今回は同じ価格で決済した場合の例ですが、必ず同じになるわけではありません。一方が上昇し、もう一方が下落する場合もありますので注意が必要です。
しかし、東京灯油・東京ガソリン両方売り(買い)建ちの場合よりもリスクは低減できるのではないでしょうか。

このように売り買い両方のポジション持つ事で、リスクコントロールをしながら利益を追求する事ができる方法、これが「サヤ取り」なのです。

>>サヤ取りをもっと詳しく知りたい人はこちらへ・・・

>>はじめての先物取引 を読んでみるひとはこちらへ・・・

 

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